ブリーダーで子犬を迎えるメリット・デメリット

ブリーダーで子犬を迎えるデメリット

ブリーダーって実はまだ一般的じゃないのかな? 結構な確率で、「いつでも子犬がいる」と思われている感じです。
最初にデメリットからお伝えすると、「半年以上待ち」が普通です。①タイミングよく子犬が産まれていて ②まだ飼い主さんが決まっていなかくて ③その子を気に入ったら、もちろんすぐお迎えできると思うのですが…。

犬の発情周期はおおよそ6~8カ月に一度。なおかつ、今は年齢制限もあるし回数制限もあるので、昔の悪徳ブリーダーのように発情期が来るたびに産ませるということはなくなりました。(…はずです)

なので、最大のデメリットは「待つ」こと。 うちの犬舎も、お問合せに対して80%くらいの確率で「いま子犬いないです…」って伝えることになってます。

でも、デメリットって多分それくらいです。

ブリーダーで子犬を迎えるメリット

これはすごくたくさんあります。

●その1「親犬が見られる!」
犬は、姿かたちはもちろん、気性もすごく遺伝します。特に母犬の気性は強く遺伝することが多いので、両親犬を見るのはすごく大事です。ただ、ブリーダーって、母犬は自分のところで持っていても、父犬はよその犬舎…ということもあります。

そういう場合も母犬は見られるはずなので、姿や気性を見て、ブリーダーにもいろいろ質問してみたらいいと思います。
特に甲斐犬は大きさにばらつきがあるのですが、ブリーダーなら最終体高の予想も教えてくれるはずです。

●その2「生育環境が見られる!」
衛生面はどうか、よく運動させているか、法律に則った設備を有しているか…。
動物愛護管理法に関しては環境省のサイトで見られるので、チェックしておくといいです。これを守ってないブリーダーがもし営業していたら違法^^; 信頼できないし、近々廃業する可能性が高いのでやめましょう…。

●その3「専門家ならではの知識が深い」
ペットショップでは、いろいろな犬種を扱うので、マイナーな日本犬についてはあまり詳しくないと思います。日本犬は特に、血統によっても性格が違うので、それも詳しく教えてもらえるのがメリット。

●その4「価格が安い」
価格で決めてほしくないのが本音ですが、仲介料がないためペットショップより子犬はかなりお安いと思います。

●その5「気に入った親犬の子犬が買える」
個人的にはこれが最大のメリットだと思います。父犬や母犬を気に入って、そのコの子どもを待つのは相当ワクワクします。自分だけかな?いや、そんなことはないはずだ。なので、ブリーダーを訪れるのはじつは「子犬生まれました」を見てからじゃないんですよ。親犬を見にいって予約するのがベスト。予約なら複数生まれていた場合、一番気に入った子を最初に選べますしね。

ペットショップとブリーダーの違い

イメージしにくいかもしれなので、言葉にしてまとめてみます。

ペットショップ…
いろいろな犬種を取り揃えており、9割以上子犬。オークションで子犬・子猫を仕入れてきて販売するから、常に子犬がいる。その犬の血統やバックグラウンドまでは知らない。流行の犬種や毛色、柄は手に入りやすい。
フード、ケージ、おもちゃなど必要なものも一式そろえやすい

ブリーダー…
何種類やっているかは犬舎それぞれだが、複数やっていたとしてもその犬種に特化している。
犬の発情期に合わせて交配をし、自分のところで作出した子犬を販売するため、子犬がいない時期もある。牝が少ない犬舎では年に1回以下のこともある…。
ただ、ここまでくるとそれで生計立ててなくて、ライフワーク的な感じです。日本犬は、柴犬以外はそういうブリーダーが多い。
フードは扱っていることが多く、犬種に合わせたおすすめを教えてくれる。

保護犬という選択も

最近は保護犬をお迎えする人が増えていますが、犬種にこだわりないならぜひ、と思います。
子犬がいることも多いし、逆に成犬の方が落ち着いていて、すぐにある程度の意思疎通ができることも多いです。家族を迎えようと思ったときに、ペットショップ、ブリーダー、保護犬、譲渡会といろいろな選択肢があります。

ぜひいろいろ検討して、運命の出会いを果たしてください。