遺伝子検査とPRAの話②

正常な甲斐犬の瞳。PRAになると網膜が薄くなり眼底が見えて緑色のビー玉のように見えるそう

PRA(進行性網膜萎縮症)について

昨日に引き続き遺伝子検査とPRAの話です。まず、昨日は概要をざーっと書いたので、基本的な部分のおさらいもしておこうと思います。PRAという病気、日本犬の世界ではあまり聞きなれないものだと思います。

痛みを伴うことなくゆっくりと網膜が委縮(薄くなる)していき、失明に至る病気。早期発症型(1歳までに出ることが多いらしい)と遅発型(5歳以降に発症することが多いらしい)があり、不安そうに鳴くことが増えたり、物にぶつかったりすることで飼い主さんが気付くようです。

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白内障の同時発症あり。緑内障と間違えられる可能性も?

白内障との同時発症をすることがあり、こうなると余計に気付きにくいようです。また、白内障は眼球が白く濁るのに対して、PRAは単体で発症した場合、緑色のビー玉のような目になるそうです。日本犬に「PRA」の発症報告は少ないのですが、もしかするともしかして、「緑内障」と間違えた診断を下されている可能性はあるかもしれません。

緑内障の場合は眼圧が上がるため、PRAにない症状がみられることもあるはずなのと、検査すればわかるはずです。が…、もしPRAが緑内障診断をされていたら「発症例が少ない」という前提は覆ってしまうのかもしれません。

ミトコンドリアゲノムに関係がある?

さて、ここからは仮設ですが、8頭の遺伝子検査をしてキャリア・クリアを見たときに、ミトコンドリアの配列によって分けられるハプログループとハプロタイプが関係しているように思えました。

上の画像は夜雲の遺伝子検査結果の一部で、ハプログループとハプロタイプが書かれています。

多分ですが、ハプログループA1a、ハプロタイプA381の犬にPRAが出るんじゃないか(あるいは他にも発症するグループやタイプがあるかもしれませんが)と思っています。検査したことがある人は、今一度検査結果をチェックして、もしよかったら結果とハプログループ、タイプを教えてもらえると幸いです。

どこから見るの?という質問もいただいたので、PC画面からですが、まず結果のTOPから下へスクロールして「Full Report」を開きます。↓

次に、このようなPDFダウンロード用画面が開くので、

4ページ目ですね。祖先の移動マップがあるページです↓の、黄色マーカー部分。

交配に大いに関係する大ヒントだと思う

ハプログループとミトコンドリアゲノムのことを知っておくのは遺伝子疾患を食い止めるための大きな助けになると思っています。その前に、ハプログループとミトコンドリアゲノムなんじゃいっていう話ですよね。その辺もまた、明日以降更新していきます。

これから交配を考えている人で遺伝子検査をしていない人はぜひ試してみるといいと思います。もしキャリアでもやりようはある。日本犬を絶やさないためにも真剣にやっていきたい部分です。

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