イノシシとアライグマとキョンと鹿の命を頂いた話

鹿の背ロースの仕込み。めちゃくちゃおいしいソテーになりました

わな猟を初めて2カ月少し。この間、イノシシ、キョン、アライグマ、そしてついに先日は念願のシカがとれました。

およそ2年半前、近所の猟師さんにキョンの止め刺しと解体を見せてもらった自分は、「これから狩猟をするのなら、何度でも命を頂くときに手を合わせるだろう」と書いていました。

実際、狩猟をはじめてみて、手は合わせる……うーん、行動として合わせることは実はあまりありません。ただ、止め刺しの時に必ず心の中でいうセリフがあります。自分でも意外ですが、それは

「いただきます!」

でした。

食う気だ。いや、食べるんですけど。
物理的な食事の意味と、「命をいただきます」の意味で、自然とそういうようになりました。

そして、何だか知らないうちに、必ず、狩猟でとった獲物が食卓にのっていようがいまいが、すべての食事で、誰かといても一人でも手を合わせて「頂きます」と「ごちそうさまでした」を、いうようになりました。

供養の気持ちとか申し訳ないとかは一切ない。その代わりに、挨拶というか、頂くいのちに対しての声掛けが自然に口から出るようになりました。

狩猟をする前に覚悟していた、命に対する過剰な重さはなくて、日常になった。あっさりと。
だけど、これまでより食事に感謝するようになりました。

有害駆除の気持ちの落としどころ

申し訳ない気持ちがあるとしたら、有害駆除でとれるアライグマです。アライグマは、食べない…今のところ。なので、獲れても埋設するしかないし、外来生物だから逃がすわけにもいかない…。

食べないのに殺すのはまだ抵抗があります。
生態系を崩してしまうから…というのが人間の言い分なのですが、自分にはその理由が、殺す理由としてあてはまらない。

飛行機や船でさんざん自然界の生態系を壊しておきながら、なぜ野生動物の移動はゆるさないんだよ~と思ってしまう。しかも、持ち込んだのも人間だし……

そうはいっても、アライグマって意外と山の中にいて、くくりわなにもかかってしまうのです。
先日、トレイルカメラを見ていたら、わなの上側をどけて中を覗き込んでいる姿がうつっていました。好奇心旺盛でいらっしゃる。

こればかりは、殺す前に「ごめん」と言ってしまう。まだ落としどころがないです。
食べるとおいしいらしいですが、なんか……まだ、無理だ……。

ワンコたちは毎日ぱーりーです

あんぐ

人間はまだ複雑な気分になることもありますが、犬たちは日常的にジビエが食べられるようになりまして、多分喜んでます。煮込んであげることもあればジャーキーにすることもあり。

ジャーキーもあれこれやり方を工夫して、「あ、これおいしいしパリッとするんじゃない?」という方法をようやく見つけました。めちゃくちゃ時間かかるけども。

移住前から一緒にいて、田舎暮らしにつきあってくれた夜雲とつゆちゃんに真っ先にあげます。↑の写真、夜雲。↓の写真、顔つくることも忘れているつゆこ。

つゆこお嬢さん。カメラ回ってますよ?

買うとお高いジビエジャーキーが、獲れたて新鮮なお肉でつくれるのは、犬を飼う身にはいいことかもです。